8月3日(土)午後2時より、当院ビハーラ室にて物故者初盆法要を営みました。
昨年7月から本年6月末までにお亡くなりになられた171名の方を対象に、5年ぶりにご遺族様をお迎えしての法要でした。
浄土真宗本願寺派法正寺住職和泉唯信師の御法話では「大無量寿経」にある「独生独死、独去独来」という言葉を取り上げられました。
「独生独死、独去独来・・・人は独りで生まれ、独りで死んでいくという意味です。さみしい言葉のようにも感じられるでしょうが、忘れてはならないのは、人は生きている間は多くの縁の中で生きているということを味わえる言葉だということです。そして、その縁は人が亡くなった後も残っています。それを感じることができるのがお盆という節目です。
「病院」という場所は、場合によっては縁起の悪い場所と感じられる方もおられるでしょう。けれども、大切な方が、生ある最後の時間を「縁」に囲まれて過ごし「縁」を残していかれた場所でもあります。私の父である初代理事長がこのビハーラ室(仏間)をどうしても作りたい、患者様の初盆法要を営みたいとこだわっていましたが、こうしてご家族の方と一緒に残されたご縁を感じる時を持ちたいという願いからであったと思います」
当日は35度近い暑さの中、多くのご遺族様にお参りいただきました。
職員もお参りさせていただき懐かしいお顔にお言葉をかけていただきました。
心よりお礼申し上げます。