「クリニック花の里」

クリニックサロンで「福祉用具」を学びました。

急に気温が下がり秋めいてきましたね。11月8日(金)、恒例の患者さまとご家族の集い「サロン」を開催しました。

今月のテーマは「福祉用具」です。福祉用具レンタルの会社「プロテア」さんにさまざまな福祉用具をお持ちいただきました。

サロンはクリニックの理学療法士による体操の指導からスタート。普段意識しない自然な動き・・「横を向く」「上を向く」といった動作に、「顔は正面を向いたまま」で「体だけ右に回す」といった条件を付けられます。ふたつの条件が重なるだけで途端に頭と体が混乱して動きにくいことを実感。他にも「目だけ下を向いて顔を上にあげる」といったいろいろな条件付けで体を動かしてみました。これが全部難しく、参加者からは「あれ?」といった声も聞こえます。いつも無意識に行っていることを「意識した動き」としてとらえ直すと案外難しいのです。けれども意識すると、普段の動作の「癖」を再認識でき、単純な動きでもいろいろなパーツのつながりの中で為されていることに気が付きます。こうした「意識」を持つことで漫然と体操やリハビリをするよりも効果を得られるのではないかと感じました。

次のプロテアの方のお話も、「腕はどこから始まっていると思いますか?」という問いかけから始まりました。

ふだん私達は腕、身体、足、といったバラバラのパーツとして体をとらえがちですが、骨や筋肉のつながりを知ると身体の捉え方、動かし方が変わってくるというレクチャーに参加者も興味津々。動きのメカニズムを理解した上で、福祉用具を紹介されるととても納得感がありました。

手指の力が入りにくい、ものが握りにくくて困ってる方向けのサポート器具や、立ち上がりしやすいソファ、聞こえにくい方向けの集音器、尿漏れが心配だけどオムツはしたくない方向けの「履くシーツ」、立ったままで靴を脱げる靴ベラなど「こんなものがあったらいいな」という福祉用具の紹介はとてもタメになりました。

加齢や疾患によって衰えてきた機能をサポートする福祉用具は種類が多いです。100均でも販売しているようですが、その人にあった適正な器具やきめ細かい機能はやはり専門店が安心だと感じます。リハビリ来院時にスタッフにご相談いただくのもよいと思います。小さな不便を解消できると生活の質や気分的な向上が見込めます。

ほっと一息 お茶を飲みながら順番にローズマリーの香の足湯で皆様にリラックスしていただきました。

次回の患者様 ご家族様の集いは12月13日(金) 手指を使う「小物つくり」です。好評の体操も行います。 参加費は無料です。お気軽にクリニック窓口か℡0824-62-0331までお問い合わせください

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