ビハーラ花の里病院では職種によって制服の仕様を変えています。看護師は白色(7月に更新したホーページでは看護部長と各病棟の師長に登場してもらっているので御覧ください!)看護補助者は紫色の制服を着ています。
看護補助者とは? 病室環境の調整や、お食事介助、身体の清潔さを保つこと、また排泄に関する業務など患者さんに関わるさまざまな大切な役割を果たしています。医師・看護師・看護補助者という指示の流れはありますが、いろいろな「思い」をもって病棟チームをがっしり支えている看護補助者の各主任に日ごろ心がけていることについて聞いてみました。

ご本人の個性を感じながら(1病棟主任 集合後列右側)
入職して10数年・・・・・ ビハーラは慢性期の療養型病床ということもあり認知症の方が多くいらっしゃいます。認知症の方は外(外的)からの(刺激による)影響を敏感に受けられ、それが行動にあらわれます。たとえばトイレに何度も行きたがる等は、なんらかの不穏のサインです。ただ「不穏」といっても、どういう要因からどのような不穏が起こるかは人それぞれで、それには背景があり、いわばご本人の個性だと感じます。その個性をくみ取って、普段の行動をよく観察させていただき、安全で安心して過ごしていただけるよう心がけています。たとえばベッドから降りたがられることが多く転倒の危険が高い場合はベッドを低床のものに変更してはどうかなど・・・観察を通して少しでも過ごしやすい環境を整えるようにしています

こうしたらもっと患者さんのためになると思ったら(2病棟主任)
入職して20年余りです。2病棟は認知症の方も多いのですが、看護師、看護補助者みんなで情報共有をして取り組んでいます。たとえば、お食事をできるだけ召し上がっていただけるよう
患者さんごとに左右どちらから介助させていただくのがよいか、ベッドの角度や姿勢などどうしたらうまくいったかなど「こうしたらもっと患者さんのためになる」と思ったら、気が付いたことをどんどん言葉に出して共有して実践しています。患者さんには「昼の顔、夜の顔」とでも言えるほど時間帯によって変化があります。勤務時間帯によってはそんな別の「顔」を知らないスタッフもいるので、1日を通じた状態の変化も把握し、全員で共有できるよう心がけています
「家」以上に「家」と感じてもらいたい(3病棟主任 集合写真前列右側)
1999年に5病棟に入職しました。現在は3病棟で勤務しています。心がけていることは、とにかく明るく!ということ。自分が関西出身ということもあり、患者さんと接するなかで笑いが絶えない雰囲気、それこそ「家」以上に「家」と感じていただけるようにしたいと思っています。
患者さんを巻き込んで、患者さん自身が心から楽しいことが大事で こちらが一方的にしゃべるばかりではなく、それこそ患者さんの方から喋ってこちらも突っ込んで、互いに漫才みたいなやりとりができたらいいと思うんです。
広い目で行き渡るように(新病棟主任 集合写真前列左)
入職して20数年・・・・新病棟は「医療型短期入所」が設置されていることもあり 患者さんの年齢層が非常に幅広いのが特徴です。身体的にも状態的にも、また慢性期の方、難病の方とさまざまな疾患の方が入院されています。いろいろな意味で広い目で行き渡る介護を心がけたいと思っています
その方その方に応じて(5病棟主任 集合写真後列左)
入職して20数年になります。神経難病の方から年齢が比較的若い方もいらっしゃいます。その意味では新病棟と同じですが、その方その方に応じた介護を心掛けるように心がけています。
療養病床として日々の心地よく過ごしていいただけるようにさまざまな職種が病棟を支えています。制服にいろいろな色があるように、病棟ごとのスタッフの言葉もさまざまでした。日々業務に励んでいるスタッフの胸の内を聞いていただく機会もなかなかありませんが、それぞれの言葉を通して思いを感じていただければ幸いです。