「ビハーラ花の里病院」

NHK「こころの時代」にて当院が放映されました

当法人元理事長の和泉唯信先生(令和2年より徳島大学脳神経内科教授)が、10月12日NHKの番組「こころの時代」に出演されました。番組中 ビハーラ花の里病院が紹介されています。番組は18日(土)午後1時~再放送予定です。

和泉先生は昭和64年に北海道大学理学部数学科を卒業後、徳島大学医学部に入学されました。徳島大学卒業後、脳神経内科専門医としてビハーラ花の里病院に平成10年に「脳神経内科外来」を設立されています。

その後、徳島大学に戻られALSの研究にまい進され、現在に至るまで診察をされたALS患者数は国内最多の実績をもたれています。また先生が中心となって取り組まれたALSの新薬「ロゼバラミン」が令和6年11月に日本で発売され内外から高い注目を集めています。なお本薬に関して三次神経内科クリニック花の里も治験実施施設として参加しております。

和泉先生は 当法人創設者和泉慧雲法師の長男で浄土真宗本願寺派の住職でおられます。毎年8月の初盆法要では導師として御法話をいただいています。

実は創設者和泉慧雲法師は当院設立後の平成3年に「こころの時代」に出演しています。その際、病院を設立した思いについて「死を眼前にして人間は単純なものじゃありませんから。様々な苦労をさらけ出して生きていらっしゃる方々の心の手当てをできる病院をつくらにゃならん」と語っています。

法師の心が込められた大無量寿経からのことばが病院玄関にあります。「一切恐懼 為作大安」~これを「病みて悩めるひとびとの 安らぐ家とならむかな」とし、 「家」と定義づけたところにビハーラ花の里病院創設の格別の願いが込められていると和泉先生は番組中で語られています。

また医師として和泉先生は「医学では「死」は「勝ち負けに例えると負けであるけれども、仏教では「死」を迎えた人から教えていただくということに重きをおいている」とし、時を超えてつながっていく「思い」「こころ」について語られています。番組中では、亡くなられた後輩の墓前で「誰も知らないが、お前は自分と30年以上伴走していた。自分はもう少し走ってみるよ。この命が尽き、お前と固く抱き合うその日まで」と語りかけられています。

亡くなれた多くの患者さんに対しても同様の思いがそこにはあるのではないかと感じました。

和泉先生の言葉は親鸞聖人「安楽集」より引用され「教行信証」に記述された文言「先に生まれんものは後を導き 後に生まれんものは前を訪え 連続無窮にして願はくは 休止せざらしめんと欲す。無辺の生死海を尽くさんがためのゆえなり」に重なります。

ビハーラ花の里病院では、亡くなられた方を お迎えした時と同じように玄関から職員がお見送りしています。それは「死」は終わりではなくそこから学ばせていただくものであり、亡くなられた方にみ教えをたずね これからも関係は続いていくのだという「連続無窮」の思いの表れです。

「こころの時代」は再放送のほか、NHK one という見逃し配信でも視聴可能です。是非御覧ください。

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