ご挨拶

常に患者様に寄り添う医療を

院長 大谷道倫

ビハーラ花の里病院は、平成2年6月に開院以来、30年以上広島県県北を中心とした中山間地域の高齢者医療に携わってまいりました。
高齢者ご本人はもちろん、介護を担ってこられたご家族の心にも寄り沿う医療を目指しています。
平成10年に、脳神経内科外来を開設し、高齢者に多いアルツハイマーなどの認知症、脳血管障害をはじめ、さまざまな神経難病の検査、診療を行っています。大学病院の協力を受けながら、創薬治験にも参加するなど、難病治療に真摯に向き合っています。
創設者故和泉慧雲法師が願った「花と緑に囲まれた環境で、安らぎと尊厳のある医療を届ける」という理想を実現するために多職種が連携し「ビハーラ~安息の場」を実現するため、職員一同日々努力を続けています。


 

診療科目

内科
脳神経内科
リハビリテーション科
歯科
放射線科

診療案内

外来は原則予約です 外来案内

午前 9:00~12:00(月~金)
午後 2:00~5:00(月~金)
歯科(予約)

休診
土曜日・日曜日・祝日

病床数
療養病床290床
(一人部屋・・14室 二人部屋・・12室  四人部屋・・63室)

施設基準
療養病棟入院基本料1

療養病棟療養環境加算(56床)
療養病棟療養環境改善加算(234床)

脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
運動器リハビリテーション料(Ⅰ)

薬剤管理指導料

入院時食事療法(Ⅰ)・入院時生活療養(Ⅰ)
神経学的検査
入退院支援加算2

診療録管理体制加算2
データ提出加算1
歯科初診料
歯科CAD/CAM冠
歯科訪問診療料
CT撮影およびMRI撮影

医療療養病床とは
急性期の治療を終えても、医療の必要度が高く長期にわたり療養を必要とされる方、病状がある程度固定した方を主な対象にした病床です。
慢性期や難病疾患の患者さま、治療をしながら在宅復帰を目指す方などさまざまな方が入院されています。
また2022年より、障害福祉サービス「医療型短期入所」事業もスタートしています。 在宅支援はこちら


当院の脳神経内科の特徴


当院は療養病床として内科、脳神経内科、歯科、放射線科、リハビリテーション科を標榜しています。
内科については高血圧・慢性心不全などの循環器疾患、糖尿病・脂質代謝異常症などの代謝性疾患、 胃腸疾患や呼吸器病など加齢を基礎に発病する高齢者慢性疾患を中心に幅広い疾患の診療を行います。  また、風邪や腹痛などの一般的な症状についても対象となります。地域を通じて生活習慣病や脳卒中、認知症の予防など、 高齢者の健康の維持を図り、生活習慣・環境の改善の指導、早期の適切な対応を行い、 より専門性が必要と判断されるときは専門分野の医療機関を紹介しています。

脳神経内科とは
脳、脊髄、末梢神経、筋肉の障害によって起こるさまざまな病気を専門とする診療科が脳神経内科です。
頭痛やめまいのような身近にみられる病状から、突然の意識障害や麻痺といった救急疾患まで、さまざまな病状が対象になります。

こんな症状がみられる場合
「手や足に力が入りにくい、しびれる。」
「身体が動かしにくく、動作が遅い。」
「言葉がうまくしゃべれない。」
「くりかえす頭痛がある。」
「身体の一部または全部がけいれんする。」
「手足が震えたり、勝手に動く。」
「突然意識がなくなる。」

普段の生活で少しでも気になることがありましたら、ご相談ください。
血液検査やレントゲン検査の他に、頭部CTやMRIといった画像検査、脳波や末梢神経伝導検査といった電気生理学検査によって診断と治療を行います。

脳神経内科の取り組み
人工呼吸器装着の在宅生活を送られる筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者様の「短期入院」を受けいれています。また2015年には筋萎縮性側索硬化症(ALS)発症一年以内の方を対象にビタミンB12大量投与の治験に参加しました。
パーキンソン病のリハビリテーション入院も実施しています。(現在はCOVID-19の状況により受け入れを停止しています。詳細はお問合せください)
中四国の大学病院の医師と連携して診療を実施、また難病患者様の外出支援などの取り組みを行っています。

あたまのてっぺんから足の先まで張り巡らされた神経ネットワークを扱っていますので、 神経疾患は診断には丁寧な問診と検査が必要です。少しでも患者様に満足していただけるよう、 また、心地よく安心して受診できるように心がけています。


 

医師

院長 医師 大谷 道倫

副院長 兼脳神経内科部長 医師 織田 雅也

内科医師 塩見 桂史
     塩見 和子

歯科 野上 敬介

医師 非常勤

内科・脳神経内科医師 田金 裕一郎
内科・脳神経内科医師 石川 若芸
内科・脳神経内科医師 音成 秀一郎
内科・脳神経内科医師 田妻 卓
内科・脳神経内科医師 大崎 裕亮
内科・脳神経内科医師 山崎 博輝
内科・脳神経内科医師 黒田 一駿
内科・脳神経内科医師 山上 圭

皮膚科医師      菅 崇暢
皮膚科医師      水野 隼登
外来医師に関しては外来のページをご覧ください 外来案内

医療従事者及び従業員

看護職員84名
看護補助者77名
薬剤師3名
理学療法士7名
作業療法士5名
言語聴覚士2名
診療放射線技師3名
臨床検査技師1名
栄養士3名
歯科衛生士2名


 

理念

病みて悩める人々の安らぐ家と
ならむかな

 当院は、高齢者に対する医療、仏教による安らぎを与える医療を柱に運営し、我々グループの福祉関連施設と協力し、患者様の「クオリティーオブライフ」を実現していきます。

 基本方針

・患者様ならびにご家族が安心して療養生活が送れるよう、チーム医療を推進します。
・神経難病患者様のライフステージに合わせた療養支援に努めます。
・地域住民の声を大切に、地域医療に貢献し、患者様のQOLの向上に努めます。
・患者様の人格を尊重し人権を守ります。
・明るく生き甲斐を持って信頼と安らぎのある病院作りに努めます。

 患者様の権利

・患者様には、良質の医療とケアを受ける権利があります。
・患者様には、人格を尊重した医療・ケアを受ける権利があります。
・患者様には、自分の症状・治療及びケアについて、十分な説明を受け、自分の意思でそれを選択する権利があります。
・患者様の個人情報は保護されます。
・患者様には、ご自分の診療情報の開示を求める権利があります。

 患者様の義務

・ご自身の病状や既往歴について詳しく担当医師に話してください。
・ご自分の病気を治すために、努力してください。
・治療を継続して受けられなくなった場合は担当医師にお知らせください。
・病院が決めた規則を守ってください。
・ご自身や他の患者様の治療に支障を与えないよう配慮してください。

 患者様とのパートナーシップ

当院では、医療を通じて患者様と医療従事者のコミュニケーションを大切にし互いに信頼できる関係を築き、患者様が主体的に治療へ参加いただく事で、パートナーシップの構築につながると考えております。
また「インフォームドコンセント」「情報開示」「セカンドオピニオン」等により患者様ご自身が診療方針を自由に選択できるよう努めております。


 

当院の特徴と取り組み

 花に囲まれた療養生活を

「人間が作った建物は時がたつと朽ちていくが、花や木は時間が経っても育っていく。花に緑に囲まれた環境で患者さんにゆっくり休んでほしい」という創設者のねがい。
そんな環境を守るために、今日も職員が精を出しています。
春のスイレン、夏のタイタンビカス、秋のコスモス・・
風にそよぐ花やなるの木陰に、心なごんでいただけるように。
リハビリテーション科は、患者様とのコミュニケーションやリハビリへの意欲を高めていただくために作物を育てています。
カボチャの花が咲き、小さな実がなり・・・植物の成長が患者様の心によい影響を与えることを願っています。

 患者様とご家族の安心を守るチーム医療

病院という家庭とは違う環境の中で、安心して生活していただけるように、わたしたちはチームで協力します。医療・看護・介護・福祉 どれひとつが欠けていても安心は満たされないからです。
当院ではチームカンファレンスを必要に応じて行い課題の解決に取り組んでいます。高齢の方に多い嚥下の問題に取り組むNSTチーム、褥瘡予防対策チーム、難病対策チーム(主に外出支援)があります。
退院時カンファレンス、リハビリカンファレンス等は必要時担当者によって企画運営されています。
当院はリハビリ科、栄養科など「横」の連携もスムーズです。

 療養生活に彩りを

手作りの食事は、あたたかいものはあたたかく、冷たいものは冷たく温冷配膳車でお届けしています。栄養科と病棟スタッフ、医師が患者様の状態を共有しその方にあったお食事を院内で調理してお届けします。舌触りや、その方それぞれの飲み込む力にも配慮して調理。時には季節を感じていただく小さな短冊を添えるなど心遣いも一緒に届けます。
ベッドから起き上がれない方のもとに、スタッフが手作りの獅子舞や、ハンドベルでお見舞いをすることも。広いプレイルームには、職員が手作りで飾り付け、時には患者様と一緒に制作したもので彩りを加えます。
人工呼吸器をつけている方でも入浴していただけるよう、ミスト浴を含めて数種類の浴槽を備えています。
病と向き合う療養の暮らしに彩りを、日々に豊かさを。当院はさまざまな取り組みを行っています。

 ビハーラ室は「生」を重んじる心の現れ

毎年8月に物故者追弔法要を催しています。
お参りになられたご家族の方とスタッフが、「お久しぶりです」と手をとりあって話をしている姿を見て、「ああビハーラだなあ」と感じます。
(吉田善孝事務長/高輪寺住職)

創設者和泉慧雲法師の願いで、当院には玄関から入ってすぐの最も目立つ場所にビハーラ室が設置されています。生老病死、生きることそのものの問いに向き合われた釈尊の教えを身近に感じ、患者様の尊厳を最後の瞬間まで重んじ、ご家族とともに過ごす空間です。

当院にはビハーラ委員会があり26名が仏教行事等の企画をしています。
職種はいろいろ 看護・介護・相談員・歯科・・
仏教行事や法話会を平成2年から毎週水曜日続けています。いろいろな信仰や考えをお持ちの方がいらっしゃるので
館内放送はしません。
自由参加でお気持ちを尊重しています。

また、鐘の音が聞きたいという要望で鐘撞を朝・夕突き、年末には除夜会、年始には元旦会を開催します。
年に一度ビハーラ祭りを開催し、職員の手作り~元少年少女合唱団、カフェなど・・・
リハビリテーションスタッフを中心に、心に寄り添い院内に活気をもたらす催しを開催しています
「一切恐懼 為作大安」これは玄関ホールにかかげている讃仏偈の中の一節です。
「病見て悩めるひとびとのやすらぐ家とならむかな」
病に悩み、苦しみをかかえる人たちの、安らげる家となりたい。
ビハーラの願いです。

青色青光 黄色黄光 赤色赤光
仏説阿弥陀経には、赤い花には赤い色のうつくしさ、青い花には青い色の美しさ。
それぞれの美しさがあるという意味のことばがあります。
その人の存在、その人らしさを重んじること。
ビハーラの願いに通じると思っています

 よりよいケアをめざして

当院ではよりよいケアを目指してさまざまな委員会活動を行っています。
看護介護事故を防止する医療安全委員会、コロナを含む感染対策を共有する感染対策委員会、高齢者に多い褥瘡のケアについて栄養面
身体面、看護面と各方面から取り組む褥瘡対策委員会をはじめ、介護者、介護される方両方の負担を減らすことを目指すノーリフティングケア委員会や教育担当者で構成されるプリセプター委員会など、職域を横断した委員会活動を行っています。
また多職種での講習会を実施するなど全員でよりより看護介護をめざしています。


 

ビハーラ花の里病院